<注文住宅を買う理由>

憧れの注文住宅を買おう、と決めたのは妻の母親が病気で入院と退院の繰り返しのため、小さい子供のいる家庭では、遠くにいる義母を看病することが難しいためです。妻は、新しく建てた家に彼女の母親に住んでもらいたかったと思います、そしてその注文住宅には、母親が住むための和室を、最大限贅を凝らした部屋にしました。



<家に対する思い入れ>

病気がちなため、換気などにも気を配って空気が汚れないように冷暖房も床暖房とオイルヒーターだったり、御簾を使った換気孔だったりと出来る限りの気配りをしていました。

妻の母親が出来る限り不自由なく過ごせるようにと考えて設計に盛り込みました。



<家の完成と静寂>

そして準備も終わりやっと出来上がり、住むことになり当然妻の母親も住むものだと思っていたのですが、病気が思わしくなく離れた場所で生活することの不安もあり、妻の説得も無理でした。



<和室と父親の私>

義母の生活するべき部屋は、あるじの居ない部屋となり贅を凝らした作りであったがため、余計に寂しい感じがしていました。

その時は仕方なく私がその部屋を使うことになりましたが、使い始めるとまるで宮廷にいるような感じで毎日を過ごすことができました。

今でも、その時の幸せな感じが夢に出てきます。