田舎の小さなピアノ教室

1.どんな注文でもOK?



新築するときの大きなポイントがいくつかあって、妻が家で子供たちにピアノを教えることが夢で、所謂、ピアノのレッスン室が欲しいという要望がありました。真っ先に頭に浮かんだことは、”防音”というキーワードでした。やはり、隣近所に騒音として迷惑をかけないようにと思い、それだけ施工費用が膨らむのではないかと、内心びくびくしていました。いくら設計士さんから、「要望をお聞かせください」と言われても、何でもOK ではないはずです。


2.予想外のポイント


幸い、隣近所との距離がある程度あり、ピアノの練習の音が発せられても、迷惑となるような音の大きさでないことが判明し、防音設備は必要ありませんでした。ところが、それより設計士さんから言われたことは、レッスン室にはグランドピアノとアップライトピアノを1台ずつ設置する予定でしたので、その重量に耐えうる土台の方にしっかりと補強が必要となることでした。2台で200㎏以上の重量では、やはり土台が頑丈でないと床が抜けてしまいます。これは予想もしておらず、しかし、避けて通れない重要な点でした。


3.レッスン室から子供たちの声が。


やっと、出来上がったレッスン室からは、たどたどしい指使いのピアノの音と幼い生徒さんの笑い声が聞こえます。楽しそうに通ってくる子供たちの笑顔は、こちらにとっても嬉しいものです。田舎の小さなピアノ教室ですが、手間を掛けただけ注文住宅の良い点が発揮されたと満足しています。